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「いやぁ、やっぱり音羽屋の和菓子は美味しいね」
笑顔で団子を口に運ぶ水月兄さんだが、お茶を飲む僕は溜息を一つ零した。
「あの、兄さん……それ僕のです」
さりげなくナチュラルに僕の皿から、団子の串を取り上げて口に運ぶ。
別に、進言したところで団子が元に戻る訳ではないのだが、注意しておいていいだろう。

「知ってるよ」
平然と、それはもう当たり前の事の様にそう答える兄。
「だってさ美味しそうだったんだもん、明月も僕の一本あげるから」
団子の皿を僕の方に寄せてそう言う兄に、その中の一本を貰う、きな粉がまぶされた団子もやっぱり美味しいのだが。

餡団子を完食した兄が、今度は僕の隣に座る兄の皿から胡麻のまぶされた団子を取った。
「貰うよ、雨月」
どうするんだろうかと思っていると、無言で頷いて了承すると、自分のお茶を飲む兄さん。
何でこの兄は自由な長兄を野放しにしっぱなしなんだろう?
溜息を吐いて、団子を口に運ぶ。

「それで、何で兄さんは僕達を呼び出したんですか?」
突然、携帯のメールで雨月兄さんと一緒に行きつけの茶屋へと呼び出されたのだ。どうせまた何か、面倒な事でも持ちこんできたんじゃないんだろうか。

「ああ、実はさ。突然ここの団子食べたくなったから。どうせだったらと思って呼んでみただけ」
それだけ?
まあ、面倒事を持ちこまなかったんならそれでもいいけど。



企画用に書いてた小説で、使う予定だったけれども削除されたシーン1
喫茶コーナーのある和菓子店、水月達の御用達のお店という設定でした。
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