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「水無月」
呼んでみても、部屋を見回したところで彼女はいない。
手の中にある皿には、キャットフードが盛られている。腹が減ったらやって来るだろうかと思ったけれど、一応、もう少し探してみようかと思う。
廊下を歩きつつ、愛猫の姿を探すものの、見える場所に居るとも思えない。
冬になって底冷えしてきたので、廊下などの板張りの場所は冷たくなっているので彼女はきっと避けている。
という事は、もしかしたらあそこか・・・・・。
居間の方へと向かう、真ん中に用意されているのは赤い布団のかかった炬燵。
どこからか、水月が持ち出してきたものだ。
「あれ?雨月どうしたの」
そしたら、この炬燵を持ちだしてきた本人が顔を見せた。寒いからって、炬燵ので寝るのは空だに悪い。
子供っぽいと言っちゃ、子供っぽい。
「もしかして、水無月はご飯の時間?」
手の中にある皿を見てそう尋ねる彼に、頷く。
「なら、この中に居るよ」
布団をめくった下には、丸くなって寝ている白に黒斑の猫。
「水無月」
呼び掛けると、彼女はこちらを見た。僕の手の中にある皿を見て、彼女は合点したのか近付いてきた。
が、炬燵からはあんまり出て来ない。
仕方なく畳みに皿を置いて、炬燵から水無月を出してやると、嫌な顔をされたものの夕飯の皿に向かう。
「雨月も炬燵入りなよ」
寝ころんで此方を見ていた兄が、座って場所を空けてくれた。
「蜜柑いる?お茶欲しいなら、そこに置いてあるし」
カゴ盛りの蜜柑と、急須のに入ったお茶。
器が複数個用意されているのは、この人の人好きな部分だろう。
「蜜柑甘いでしょ?」
「…………」
無言で頷くと、水月はニッコリと笑う。
餌を食べ終わった水無月は、僕の側まで来ると膝の上に乗った。
やはり、愛猫は可愛い。
「やっぱり、水無月は雨月の方が好きだね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冬という事で、炬燵と猫と蜜柑を書こうと思い立ちまして。
雨月兄さんは無言で押し黙ってるけど、可愛いものとか、結構好きです。
呼んでみても、部屋を見回したところで彼女はいない。
手の中にある皿には、キャットフードが盛られている。腹が減ったらやって来るだろうかと思ったけれど、一応、もう少し探してみようかと思う。
廊下を歩きつつ、愛猫の姿を探すものの、見える場所に居るとも思えない。
冬になって底冷えしてきたので、廊下などの板張りの場所は冷たくなっているので彼女はきっと避けている。
という事は、もしかしたらあそこか・・・・・。
居間の方へと向かう、真ん中に用意されているのは赤い布団のかかった炬燵。
どこからか、水月が持ち出してきたものだ。
「あれ?雨月どうしたの」
そしたら、この炬燵を持ちだしてきた本人が顔を見せた。寒いからって、炬燵ので寝るのは空だに悪い。
子供っぽいと言っちゃ、子供っぽい。
「もしかして、水無月はご飯の時間?」
手の中にある皿を見てそう尋ねる彼に、頷く。
「なら、この中に居るよ」
布団をめくった下には、丸くなって寝ている白に黒斑の猫。
「水無月」
呼び掛けると、彼女はこちらを見た。僕の手の中にある皿を見て、彼女は合点したのか近付いてきた。
が、炬燵からはあんまり出て来ない。
仕方なく畳みに皿を置いて、炬燵から水無月を出してやると、嫌な顔をされたものの夕飯の皿に向かう。
「雨月も炬燵入りなよ」
寝ころんで此方を見ていた兄が、座って場所を空けてくれた。
「蜜柑いる?お茶欲しいなら、そこに置いてあるし」
カゴ盛りの蜜柑と、急須のに入ったお茶。
器が複数個用意されているのは、この人の人好きな部分だろう。
「蜜柑甘いでしょ?」
「…………」
無言で頷くと、水月はニッコリと笑う。
餌を食べ終わった水無月は、僕の側まで来ると膝の上に乗った。
やはり、愛猫は可愛い。
「やっぱり、水無月は雨月の方が好きだね」
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冬という事で、炬燵と猫と蜜柑を書こうと思い立ちまして。
雨月兄さんは無言で押し黙ってるけど、可愛いものとか、結構好きです。
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